皆様こんにちは。
戸高一生でございます。
6月28日の神戸チキンジョージに行って参りました。
歌いまくるメロディーと最高に気持ち良いリズム、
会話のように自然でそして色彩豊かなアンサンブルと絶妙なニュアンス、それらに満ちた、もう「最高」と表現しても差し支えない、
いや〜、いつもながらのゴキゲンなライヴを堪能させてもらいました!しあわせ。
挙げ句、打ち上げにまでお邪魔させていただき、至福の一夜を過ごさせていただきました。
翌日は広島にて関西ツアー千秋楽。
彼の地でも、変わらずゴキゲンなヴァイブに満ちたライヴだったことでしょう!
で、3日後。
編集長邸にて松木さん御滞在との事
(岩原で交わされたお約束。詳しくはhttp://www.t-matsuki.com/2004-03-iwappara-pit-inn.htmをご覧下さい)で、
一昨昨日の厚かましき打ち上げ乱入に輪をかけ、わたくし、電撃訪問&無理宿泊の愚行に出た訳であります。
とっておきの手みやげを片手に、、、
大阪某市某所。
編集長からの御指示に従い最寄りの駅にて待ち合わせ。自らハンドルを握って駆け付けて下さいました。
感謝感激です。
長女結花ちゃんとその親友・有樹ちゃんも一緒です。
はじめまして〜宜しくお願いします!
積もる話を交えつつ山本編集長邸に到着。
駅前界隈には大きな商店街が広がり賑わっているのですが、
住宅地に入ると非常に静かで、とても住み心地の良いところだと感じました。
玄関からお邪魔すると奥様が!
とても風通しの良い雰囲気をお持ちの方で(うらやましいです>編集長)緊張気味だった私の心をふっと和らげて下さいました。
壁にはご家族の写真がいっぱい!すごく仲が良くて幸せそう。
「仲良く幸せに。溢れたらまわりに。」と言いますが(言いませんが)、私まで幸せな気持ちにさせてもらい、
なんとも言えない暖かい想いがじわっと沁みてきました。
すると部屋の奥から「おぅ!狭〜い家だけど、ま、ゆっくりしてってくれ!」といつもの松木節が!
ご本人に聴こえるように
「奥様、怒ってやってください」とジョークにはジョークで返した後に「お邪魔致します!」と続けると、
「ようこそ」とようやくご本人のお出迎えにあずかりました!
3日ぶりの握手(松木さんの握手ってなんとも深くて暖かいのです)を交わす事ができました。
あらためまして
皆さま宜しくお願い致します!
早速ビールで乾杯。
編集長様、奥様、ご馳走になります!
まずは関西ツアーの様子(最終日翌日に新幹線が止まってしまい帰路は大変だったそうです)をお聞きしながら、
はたまた結花ちゃん、有樹ちゃん達と一緒にゲームをしたり(雑草抜かなきゃダメだよ>結花ちゃん)しながら、
話は自然とギターの話に。
「戸高ちょっと弾いてみろ」
キタ━━━━(゜∀゜)━━━━ッ!!
Hipのステージではお馴染みの、あのソリッドギターを、ひ、弾かせていただきました。
すごく音の伸びが良いというのが第一印象。
「単板ですね」「ん。スプルースだ」「!!」このギター1本分の材料で普通のものが6本くらい作れます。
ピッチがどのポジションでも安定してるし、何より、よく鳴るよなぁ、、などと思いながら何気なくヴィブラートさせると
音が伸びる伸びる伸びる!!
あの松木さんならではのフレットコリコリサウンド(皆さんおわかりになりますか?)だ!
押さえた左手で弦をフレットに擦ってさえいれば右手を使わなくても音がどんどん伸びつづけます
(実際に松木さんはその場で右手を使わずに長〜いフレーズを弾いて下さいました)。
私みたいなシャバダバな弾き方でもこんなにも音が残るとは、、、
すごい握力を使わなければあのサウンドは出せないとばかり思っていました。
「フレットを弦と同じ方向に荒く擦ってもらってあるんだよ。わざとな。わざと荒くしてあるんだ」
ナルホド。
「クラフトマン達はビックリしてるよ。折角細かく滑らかに擦ったフレットなのになんて事させるんだ!ってな」
プレイヤーならではの視点というより、勝手な意見ながら、私は松木さんならではの視点だなと思いました。
弦とフレットが擦れて鳴る音というのはギターを弾いた事のある方ならどなたでも聞いた事があると思います。
それをただのノイズとしてやり過ごすのか、そのサウンドに注目して「いいサウンドだ。成り立たせようじゃないか!」と思うのか。
その意識の差がそのまま松木さんの音に対する姿勢の一部を物語っている、と感ぜずにはいられません。
先ずは注意力と好奇心とで音をキャッチし、それを成り立たせる為に論理的な論法を用いて実践していく、というアプローチ。
フレットコリコリサウンドの奏法を思い浮かべてもらえばフレットを荒く擦るその方向が「弦と同じ方向」だという事が如何に
理に則しているかがおわかりになるでしょう。
「こんどはガットギター弾いてみな」
親指でぽろん
「、、、いいか、指が弦にあたるその腹の面積をもっともっと広げるんだ。」
そうなるように指を弦と平行に向き直させ弾いてみる、、、ふくよかな音になった!
「んで最後まで弾ききるんだ。」
ボディーにあたる位まで指をはじく。
「そーだ。それだよ。」
楽器を鳴らしきってナンボなのですね。基本中の基本だと言えると思います。そうしてはじめて楽器の
良し悪しやその旨みが判るというものなのだと認識も新たにしました。
先のソリッドギターをシャバダバな弾き方でしか鳴らしていないにもかかわらず「よく鳴るなぁ」などと思っていた自分は
如何に音に対してボンヤリと納得していたか、その事を自覚し、自分で自分が情けなくなってしまいました。
「戸高、いまお前が押さえているコードに6弦の音を加えてみなよ。」
ぽろん。
おー、展開系のコードになった。
ベースが変わっただけですごくドラマティックな変わり様。
「んでその時は1弦は弾かなくていい。」
、、、ちょっと専門的な話をさせていただきます。
私は5フレットセーハで5弦8フレット押さえをして5弦から高い方に向かってF,G,C,E、Aと弾いておりました。
FM9。
私はギターで弾くこの響きが大変好きで、思わず押さえていたわけです。
松木さんのおっしゃった6弦の音というのはセーハの音でつまりはAです。
んでおっしゃる通りに1弦のAを端折って弾くとA,F,G,C,E。
FM9の展開形ですね。FM9 on Aです。
展開形だからベースの音であるAがトップにあるとダサくなる。
基本的にはFM9のまま、ただし展開形、と捉えないといけない訳です。
「じゃ次はこれを弾いてごらん。」
5フレットセーハで4弦8フレットと2弦6フレットを押さえて5弦からD,Bb,C,F,Aと弾く。
BbM9 on D。
構成音同士の音関係的には先程のコードの並行移動ですね。
「んで最後に戸高が弾いていたコード(FM9)を弾いてごらん。」
3っつ続けて弾いてみました。
!!
宙に浮いたようなニュアンス。
綺麗な流れです。
流れ。
これですよ、最後はFM9 on Aに落ち着かずFM9に落ち着く。
ただのFM9−BbM9−FM9進行がこうも美しい流れになるのです。
松木さんは別にネタを用意されていたわけではなく、私が何気なく弾いていたコードに対して色々と発展形を
提示してくださったわけです。
私の好みに則するかたちでその膨らませ方を示して下さった、と言いますか。
更に「コードの流れ」というところまで話を進めて下さった、しかもごく自然に。
相手の技量や趣味個性に応じてその都度ふさわしいヒントを与えてくださるわけです。
大悟、おめーはいつもこのようなレッスンを受けさせてもらってんだな!
うらやまし過ぎるぞ!
何気なくオープンコードを弾いていると「それと同じコードでこんな押さえ方もあるぞ。」と
更に違った押さえ方を幾つも幾つも示して下さいました。
どれもこれも私にとっては初めて見る押さえ方で、聴いた事もない。
しかも何より綺麗だ!
「こういうアイデアは沢山あるよ。しかしオープンコードつうのは普通にアルペジオを弾いても音の並びが
上下に動いて面白いよな。」
オープンコードの面白味についてのお話に発展します。
「戸高、このコードを弾いてみろ。」
ローポジションで押さえる極々普通なEM。
「んで基本的にこのフォームのまま2フレットずらしてみるんだ。
ただし人さし指は1フレットだけ!」
内声は変化しますが解放弦が通奏音として鳴り響いたまま。
「コードは変わってもEとBの音がずーっと叫んでるんだ。」
実に広くしかも疾走感のある流れです。
オープンコードの旨味をコード進行の中に生かしたアプローチ。
「こういった、基本フォームで動かそうとした場合は、押さえる指の配分に注意しなきゃ
スームーズには動かせないよな。」
私のつたない指使いを見兼ねて松木さんはおっしゃいました。
「こう押さえた方が指と指がより開くだろ。」
今まで中指と薬指とを使っていたところを薬指と小指にしてみました。
身体的に無理がなく実にスムーズ!
「それが出来たなら、ほら同じフォームでこうもこうも動かせるだろ。」
おーーー、どんどん展開できます!
一つ一つのコードサウンドは重要だがそれ以上に重要なのはそのコードとコードの流れや関係である、という事。
そしてそれらをスムーズに進行させていくには運指にも注意を払って実践せねばならない、という事。
更に、それらが実践できたなら次なる展開が見えてくるという事。
すべてを繋げて考えなければならないのですね。
勉強させて頂いておいてこういった感想もなんですが、、感激してしまいました。
ギター奏法や具体的な音使いの話から、今度は歌伴の話になりました。
松木さん曰く、
歌と楽器との違いは言葉がついているかどうかである、
ならば必然的にその歌詞の世界を大切にしなければならない、と。
その歌がどんなテーマなのか、どんな情景なのか、今どのような場面なのか、それら
を踏まえ、
バックはそれを尊重してしかも出しゃばらずにその世界を膨らませなければならない、
と。
だから分からない歌詞があればどんどん質問して消化して、
そうして伴奏をつくりあげてゆくのだ、という事です。
しかも、バックは歌と詩を喰うような事を絶対にしてはならない、というお言葉。
松木さんのお話を伺いながら私は思ったのですが、
おそらく、
ミュージシャンとしての得手不得手やエゴといったものを一切振り払って
素直に言葉とメロディーに対峙したとき、
それらが何を求めているのか
一体そこにどんなサウンドが必要なのか
自然と立ち表れて見えてくるのではないでしょうか。
こういった事は、素直だが技術知識軽視の人には無理ですし、逆に技術知識に溺れた
人にはまた一層無理な作業だと考えます。
更に技術知識云々だけの話には留まらず、人生の中での様々な心情経験が不可欠であ
りましょう。
そうしてその事を踏まえてやっと、
敢えてそこに何を足すのか、或いは何を引くのか、といった話になるのではないでしょ
うか?
勝手な意見ではありますが、
私は松木さんのお話からこういったメッセージを感ぜずにはいられませんでした。
また、心から共感した次第です。
結花ちゃんのギター独奏も楽しませて頂きました。
至近距離から皆に聴き囲まれてさぞかし緊張された事でしょう。
でも良かったよ!
次に会えた時はどんな音楽を聞かせてくれるのか楽しみにしてるからね!
須永さんのお顔も一瞬拝見いたしました。
お時間のあるときにでもまたゆっくりとお話させて下さい!
興味尽きぬお話は夜半過ぎまで続き、そろそろお休みのお時間に
(松木さんのこの切り出し方がまた自然で絶妙なのですよ!)。
「俺は風呂は明日でいいから。」
「わかりました。ならば戸高さんお先にどうぞ。」
皆様のお気遣いの元、僭越ながらお先に入浴させて頂き、
しかも、しかも、
厚かましいことに就寝時には一部屋を私一人で使わせて頂きました。
もー死んでしまいそうです。
、、、おやすみなさい、、、
翌朝。
通常出勤の私に編集長から「最寄りまで送りますよ」との有り難いお言葉!
しかも奥様が朝御飯まで用意して下さいました(これがまたおいしかった!)。
昨晩はたいそうな御馳走をいただきまして、それだけで身に余る事でしたのに、、
編集長、奥様、もーなんて申し上げてよいものやら、、、
感謝と恐縮と自責の念がないまぜになってしまいました。
もう既に起きていた松木さんに朝の挨拶をしようと伺うと、
結花ちゃんのギター教則本を読まれています。
早朝にも関わらず、どこまで研究熱心な方なんだ、、、
そして早速音楽談義を。
ありふれたコード進行でもベースが変化しただけでうねりが生じる。
例えば普通のドミナント進行でも経過音として♯11の音が入ると艶が出る。
その際ギターはコードチェインジと捉えず、あくまでベースが変った形として解釈するという事。
逆に言えばベースによる色合いの変化。
全体的にはドミナントモーションの大枠を見失ってはならない、というお話。
、、、勉強になります。
かくして夢のような一日を過ごさせて頂いたのですが、
音楽談義以外でも松木さんのお人柄に直に触れさせていただいた滞在でありました。
場を和ますジョークも話題の振り方も、すべて御自身の周りの人間に対する御心遣いによるものです。
いちばん居心地が良い筈のソファの席へ私が着きやすいように座っておられたのも、
美味しい夕御飯を頂いていた時のお立ち振る舞いも、
すべて私にとっては有り難いお心配りでしたよ、松木さん!
山本編集長、奥様、そして、そして、松木さん!
本当に有り難うございました!
PS:
とっておきの手みやげ。
本訪問に際し、
松木さんよりかねてから御希望の旨伺っておりました弊社商品を御用意いたしました。
商品と言いましても実はまだ試作段階なのですが、
海外輸出用商品して極秘開発中のハード(コードネームはTamate-Baco)がそれです。
弊社商品「遊技少年SP」を更に改良いたしましたもので、
新開発の表示部と匡体素材、可動部設計の見直しにより、
驚異の軽量化と携帯性(何しろ紙のように薄い)を極限レヴェルで実現。
さらに何と!特種回路の開発成功により消費電力は「ゼロ」にございます。
とーぜん非売品。
にもかかわらず今回は、同じく開発中のソフト「おいちゃん伝説」を同梱させて頂きました。
お楽しみいただければ幸いです。

かしこ。
(文章:戸高 一生氏)
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