2005年3月14日(月)
場所:東京・スィートベイジル 139にて

高田みち子 & What is HIP?のジョイント・ライブを聴いて

久しぶりの東京へと行って参りました。
この日は開演がPM8:00からスタートということもあり、
7時前に会場へと入りました。席に案内され、松木さんに会いに行くタイミングを見計らっていましたが、
会場へ段々と人が溢れんばかりとなり、スタッフの方々も大忙しで
なかなか、声をかけるタイミングを見逃してしまいました。
すると、戸高さんと大悟さんが二人揃ってお見えになり、「挨拶、ご一緒にいきましょうか?」
ということで楽屋の方に。スタッフの人達はみなさんとても親切に接して頂き、
松木さん達がいらっしゃる楽屋へと案内してもらいました。
楽屋のドアは開いていて、そこからソファにかけてニコニコ笑顔の松木さんの姿を発見!
「おっ、よく来たな!」という言葉のもと、昨年の6月以来の再会です。
野力さんにも抱きつく事が出来、岡沢さん、渡嘉敷さんも笑顔で握手×2です。
皆さんの呑んでいらしたお酒を注いで頂き、全員で乾杯させて頂きました。
松木さんには、早速、高田さんを呼んで頂き、初めてのご挨拶をさせて頂きました。
やはり、雰囲気のあるとても素敵な方だなという印象。

今回は通常のHIP単独のライブではなく、あくまでも高田さんがメインの
Night buzzライブ。ということで聞きたい事はありましたが、高田さんとHIPの
コラボレートの大成であるアルバムの音源と今回のライブがどう違うか、また
ライブではどんな感じで進行するか・・・・聴きたい、観たいでもうこの時点で胸が
はちきれそうでした。
そろそろライブの準備ということで、席に戻り、いまかいまかとスタートを待っていました。


Start:

まずは、大好きな「chocolate」という曲からスタート。ギターのフレーズ、ベースライン等、
CDに忠実に音が出されています。そして高田さんの声。CDでも筋の通った美しい歌声でしたが、
ライブはそれをもちろん上回る滑らかさ。
うーん、生で聴けて幸せ。そういう感じで開始です。高田さんの並々ならぬチョコレートへの想い、相当伝わります。
ポップでありながら、はっきりとHIPの息遣いが聴こえる曲です。高田さん
の良質なポップな感覚がとても出ているのと、松木さんが弾いているバックの
エレキはあくまでも心地よくという形に専念されていてギターのバッキングのあり方を
考えさせられる曲でした。
次に「雨は優しく」という松木さんのガットギターがとても印象的な曲。まさに雨が
しとしとと降っている感じが出ていて、岡沢さんが5弦ベースに持ち替えたりして
ギターのラインととても綺麗な旋律を奏でていました。途中に入るフィルもとても美しく、
ここまで考えてプレイするなんて・・・・と思う曲でした。
次は「カナリア」。この曲では松木さんはフォークギターのカッティングをプレイされたのですが、
たいていのギタリストはストロークの音量が大きかったりして聞き苦しい時があったり、
またそれが歌手の方の声の邪魔をすることが多々あると思いますが、
松木さんのセーブの仕方は見事でした。全然うるさくないのです。
そして高田さんのMCがあって、トヨタのブルーブレスというシリーズもののアルバムにも
収録されている「Don't say a word」に。
岡沢さんのベースと高田さんのバランスが見事に取れた曲でした。「寂しいけど、もう何も言わなくっていいのよ」と
高田さんに言われているみたいで、色気を感じました。
「The tracks of my tears」では野力さんの力強いピアノ、そしてブルージーなギター、
ステディなドラム等で続けての英語曲でとても心地よく聴かせて頂きました。
「春を待ってる」は松木さんのギターが泣くフレーズがあり、もう少し聴きたいのですが、
決して曲を壊さず、ボーカルの邪魔のならない位置、フレーズでしっかりとHIPを感じさせて頂きました。
きっとこういうオブリガードの入れれるギタリストは松木さんしか
いないのではないか・・・・そう感じて聴き惚れてしまいました。

そしてここでメンバーが袖へと下がり、高田さんがマキシアルバムなど
過去弾き語りや打ち込みなどで作られた曲を続けて演奏、歌われました。
ピアノのプレイ一つ取りましても、基礎をやられた上で表現されていること、
そして歌詞の内容がどれも生活している上での応援歌のように聴こえ、
言葉、単語、一つ一つを大切に丁寧にされているアーティストだと感じました。

そしてまたメンバーが登場してアルバムタイトルである「Night buzz」です。
野力さんの幻想的なエレピ、シンセのプレイで深い闇の中を心地よく漂って
いるかのようです。高田さんのボーカルもとてもsexyな曲でした。
「Your god」も松木さんのギターの入るタイミングが素晴らしく気持ち良く、「春を
待ってる」と同様にオブリガードでは洋風の香りをしっかりと感じました。
曲、歌詞を理解し、そこから余計なものは取り去って、歌詞の内容、描かれている
風景などを考慮してから、どこに何を入れる・・・・そういう奥深さを感じました。
「夕暮れと嘘」は松たか子さんにも提供されている高田さんの曲で、客席の方でも
みなさんノリノリの感じで聴き入っていました。トータルに聴いてきて、この曲が来ると
松木さん達のバックのシンコペーションが効いている所や色々な場面でHIPを感じるのですが、
それでいてこの心地よさ!
途中、声質が一瞬、高田さんのとても女性的な部分とちょっと寂しがりやさんだけど
彼氏には強がっている・・・・そんなイメージがパーッ!と広がる名曲だと思います。岡沢さ
んのベースがでしゃばらないのに下からずーっと持ち上げていく所、最高に気持ちい
いです。
歌物のベーシストさん達で未だ岡沢さんのハートのある演奏を越える人はいないと感じました。
オンリー・ワンの凄い方だと思います。 そしてステージ最後の曲を歌われて
終了。で、アンコールの拍手が鳴り止まない中、松木さん以外のメンバーが
登場し、アルバムの1曲目の「51st street,lexington avenue」という岡沢さんの力強くまたタイトであり、
しなやかなベースが効いている曲です。
そして最後はアルバムでも最後に入っている「僕らの樹」。一人で弾き語りされたのですが、
この曲は、ピアノだけなんですが、なんていうのでしょう、
中学時代のように、歌詞カードと曲を幾度も聴いてそして歌詞の意味を考えて、
また感動して・・・・そういう音楽の原点を考えさせてくれる曲でした。名曲といわれているのが
頷けます。

そして本当に終了。


松木さんが昨年、高田みち子さんのアルバムのアレンジを引き受けられ、
そして今回オリジナルレコーディングメンバーでライブまで行なわれたということは、
僕自身にとっても一つの驚きと喜びでした。
といいますのも、松木さんは過去様々な人のアレンジに携わって来ていて
そのバックの支え方ということに対しては尊敬といつも書きます「余計なことを
しない」という部分でミュージシャン、アーティストの絶大なる信頼を得られてきた方だと
思います。ただ、自分を真に信頼してくださる方じゃないとそういう松木さんが
アレンジしたりするということは難しい・・・・でもファンとしましては、そういうアレンジも
とても聴きたいとずっと思っていたのです。おそらく、他の皆さんもきっとそういう想いは
あったと思います。で、この贅沢なほどのライブの実現。
内容は聴きに来られた方がきっと素敵なライブであったということを感じられたことと思います。
高田さんという強烈な個性、そして素晴らしい才能を松木さん達がどうアレンジし
最高の音を聴かせてくれるか・・・恐ろしいほどのご苦労が有ったと思います。

ある意味高度に完成されている高田みち子さんとHIPとのコラボレート。
早速、4月の新宿ピットインで高田さんがゲストに来られるということも
ライブの進行中に決まったみたいで、高田さんもMCで語られていらっしゃいました。
これから高田さんがどう新しい曲を作られていくのか。またHIPとの関係は
どういう形で進んで行くのか・・・・今は期待を膨らませて、ライブにそして次回作品を
そっと見守っていきたいと思います。

著作権の関係上、高田さんの写真は掲載出来ませんが、HIPの
皆さんのこの笑顔を観てください。きっとこれからも素晴らしい音を聴かせて
いただけることを願ってレポートとさせて頂きます。


(文章:編集長)

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