2005年11月18日〜21日 合宿レポート

 松木さんにテーマだけのバッキングを30回以上もさせてしまった男・・・・それは僕です(泣)。

 松木さんから幾度も言われていたように、今までやってきた、音楽への考え方、つまり頭の中にあるシステムの総入れ替えについて、
表題の通り、下記のことが出来ていませんでした。(もちろんこれだけではありません)

1.ギターの指板上の運びが全然出来ていない
  指の運びが不自然というのは、規則だっていない為に、ポジションが大きく変わると自分の指癖で押さえたり、弾いたりした指運びをしてしまう。例えば、薬指の隣に来るのは「自然に考えると」中指なのに、自分の指癖でどうしても人差し指が押さえてしまう。ここで自分がうん十年とやって来たことが間違いだと納得。単純な事なのに誰にも指摘されたりしたことが無いため、当たり前だと思っていました。
2.リズムがずれる
  曲の一拍の長さは一定であるのに、自分が弾くと、弾ける所は早くなり、弾けない、押さえれない、覚えていない所は遅くなる。これはメトロノームなどで納得。松木さんがギターを弾く場合、確実に足でリズムを「トン、トン」と取りながら一拍を取って弾いています。
そしてそれがどんなメロディでもずれません。足のリズムの取り方が「絶対」なんですね。
3.手力(てぢから)が無い
  曲を弾くと、人差し指でセーハ(指板を1弦〜6弦まで全部人差し指で押さえる)した時に、小指が押さえきれていない所があったり、また人差し指の力が弱い為、人差し指の押さえている真中辺りの弦がポコポコと鳴ってしまい、きちんと音が出ない。これは致命傷。
松木さんから手力をつけるためのメカニカルトレーニング、ストレッチ方法を伝授して頂きました。皆さん、松木さんがギターのネックを
使って時々、指のストレッチをしているの気づいていましたか?


 2日目はスタジオを借りて、次女のドラムレッスンを行なって頂きました。
まだ彼女はスティックに触れて3ヶ月。ドラムセットに座って、今自分の出来る事や、習っている事をとりあえずプレイしてご覧と松木さん。
彼女は恥ずかしがって、何もしようとしません。ここで松木さんは決して怒らず、まずはステックの説明、機材一つ一つの説明そして基本のリズムとしての説明をしてくれました。両手、両足がバラバラに同じ強さ、速さ、自分の思うようにコントロール出来るようにならないといけないという事。そして4ビートから16ビートまで、様々なジャンルの例題を挙げて説明してくれています。
 で、彼女にチェンジさせて、叩かせて音、体等の全てのバランスを見て、聴いて直してくれています。
そして松木さんが基本のパターンから少しずつ難易度の高い方向へと叩いていき、最後はスティーブ・ガッドや渡嘉敷さんの叩き方まで登場!まさかあのドラムを松木さんが叩くとは!で、ここでも、僕達にベースドラムとベースとの関係や、コンビネーションということが大切で単純にベースとドラムが合わせるだけではないということも説明してくれました。
 その後は、久しぶりに僕が頂いたLR-10というエレキギターでプレイしてくれました。
 最初は長女と僕に様々な曲で、リズム、メロディ、ハーモニー以前のいつも書いている音の3要素だけで充分「音楽」になるということを聴かせてくれました。
 またプレイしていて、例えば誰かの曲をやる場合、その人の「香り」がどこにあるのか、またどういうモチーフからプレイしているのか等を分析しつつ演奏する大切さも教えてくれました。
で、例えば誰々はここをこういう具合に弾くから誰々なんだよという風に、時にはメロウに時にはハードに弾いてくれました。
 気がつくと、スタジオの扉が少し開いていて、となりのスタジオにいた人達がびっくりした顔で覗き込んでいました。
そして長女には、自分の好きなスティングのフラジャイルという曲を丁寧に教えてくれました。
エレキだとクラシックギターよりも更にエフェクトなどで色々な表情をつけることが出来るという事なども。
そして4時間があっという間に過ぎていました。

 この日の夜はドラムのモアイ須永氏が仕事帰りに遊びに来てくれ、中華を皆で食べました。
彼はいつも松木さんが泊まりに来てくださる時、おいしい地元の柿の葉寿司を前もって送ってくれるのです。
お酒のおつまみにもなるし、とてもおいしいです。いつも有難うございます!

 今回は僕の仕事の合間でのレッスンであるという事、こちらの仕事のパターンを崩さずにこちらのペースでやってくれてOKだぞ!ということでしたので、食事もいつも通り、家族で食べる「おでん」にしていたのですが、松木さんが手間を取らせて悪いから外に食べに行こうと言って下さり、1日目の夜はなんと!松木さんを「北海市場」という回転寿司に連れて行ってしまいましたー。う゛ー・・・・回転寿司は流石に初めての体験をさせてしまったかも・・・(泣)。しかもいつも逆お気遣いで、ご馳走になってしまいました。


 松木さんの曲へのアプローチの仕方について

 今回、松木さんにいきなりメロディも弾けない自分ですが、スケールアウトして、曲から逸脱するアプローチについて、「あれはどうやって弾いているのですか?」と質問をしましたら、「昔ならこんな風に、そして今ならこんな風にやっているね」と弾いてくれました。
僕のような素人にはすごく難解なプレイをしているように聴こえるのですが、松木理論では、ちゃんとコードの数字などですべて
説明がつきます。
 松木さんがギターを弾くととても曲にマッチしているし、他のギタープレイヤーとは全然違うと感じられている方もいらっしゃると思います。それは「エモーショナルなプレイである」とか、様々な言葉で形容されて来たと思いますが、今回アドリブとしてアプローチする際にとても重要な事を教えて頂きました。

 まずは「題名」ありき。次に歌詞⇒メロディ⇒コード・リズム・音色等という順番に理解していくということです。
例えば演奏者がアドリブをする場合、多くの人達がテーマを演奏した後、すぐにコードスケールや先の難解なアプローチに移ってしまう事が多いと思います。
 しかし、松木さんはまずは、譜面のメロディ、メロディの音階、譜割りを十分考えてスタートすると、その曲から逸脱しないという、とても当たり前で、普通のことを大切にしないといけないと説明してくれました。
 例えば枯葉をkey=Amで説明しますと、Dm7→F、G7→E、F→D(左:コード、右:メロディ)というコード進行の時の歌の時のメロディの下がっていく事(F,E,D)に注目。これが枯葉が木から落ちて行く様子に繋がり、これを弾いてアドリブの始まりとするアイデア。
ですので、メロディをしっかり弾け、そのコードの中での位置を考えて、その音からイメージを膨らますということです。
そう考えると他のプレイヤーがいきなり、スケールをガンガン弾く事とは全然違い、曲の元から考えた自然なものとなります。
逆にこういう自然なことが出来るプレイヤーは・・・・・?と考えていくと、歌心のある人というのが見えてきます。

 このような感じで7時間ぶっ続けのレッスンをして頂いて、また一休みしては夜中の2時過ぎまで・・・・と松木さんには頑固な僕のために大変な労力をかけてしまいました。
最終日の夜はまたしてもチェーン店の焼肉屋さんへ松木さんを連れていってしまい、更にはお寿司の時と同様、ご馳走になってしまいました。



松木さんは、様々な方と演奏されていますが、常に「楽」に「楽しくなる」ということを考えられているんだなと思いました。
高田みち子さんも確かアドリブに書かれていましたが、松木さんは恐い人ではなく、物凄く気を使われて、その先に「自分が関わる人は、真にご機嫌になって欲しい」という考えが根底に有ります。それは、例えは悪いですが、大金を積まれても、相手の権威が高かろうが、どんなものであっても全然関係無いというのが、ここなのです。ですので松木さんと接していると、僕自身の未熟さを常に感じますし、常識が無かったり、ちゃんと聞く耳を持っていなかったり、またずっと書いてきたように、元から考えて自分と相手との関係がどうか?と自問自答していないと全て見透かされてしまいます。ですので、「恐い」と感じる事は、きっと自分の方に必ず「非」があるのだと思います。
しかし、もちろん自分が間違っていたりすると、誰にでも、「申し訳ない、俺の間違いだ!」と言われます。
でも、演奏が始まった途端に非常に優しく合奏者の方々を「スッ」と後ろから優しく押してあげたり。こういうことが出来るから、様々な方々から演奏依頼があるのだとも。実際HPで掲載するに至らなく、様々な状況で無理になったりしている事が多々有ります。
 今回は真に僕自身、ゼロからスタートしなくては・・・と思う事しきりの合宿内容でした。
日によっては、一日ギターレッスンを12時間以上もして頂き、これほど関わって頂いて、本当に言葉に出来ない日々でした。
しかし、松木さんは夜中の3時過ぎに就寝されて5時過ぎにはもう既に新聞を読まれて、近くのファミレスで6時にはコーヒーを飲みに行かれているという、凄いタフさ!頭が上がりません。


 最終日、「新大阪に送って行きます」という時も「今回は帰りには、大阪を感じてみたいから、天満にある、串かつ屋近くで降ろしてくれたらいいから」と天満駅近くの道路でお別れをしました。
そしてそのまま天神橋筋商店街へ吸い込まれて行く、後ろ姿の松木さん・・・。いつまでもお元気でいて欲しいという気持ちと、僕自身が今回の合宿で何か確実に得られて、それでご機嫌にならないと意味がないんだという気持ちで一杯でした。
 この場をお借りしまして、松木さんに御礼申し上げます。本当にお世話になりました。有難うございました!


New Lifeの謎????
 とにかく、僕達家族全員この曲が大好きで良く聴くのですが、曲の途中で携帯電話の着信音のような「ピロロロロロッ」と聴こえる所があり、発売日以来、その個所に気がついてからというもの、皆で「何の音だろう?」、「野力さんが効果音で入れたのかなぁ?」、「渡嘉敷さんが携帯電話の電源を切り忘れて録音されたのかなぁ?」等、色々と想像していました。
で、松木さんにその個所を聴いて頂きました。
 結論。
 レスリースピーカーのファンの回っている音でした。

 さて、皆さんはどこかわかりますか?おわかりになられた方は是非、掲示板に書き込んで下さい。またわかっていらした方も書き込み
お待ちしております!(笑)


(文:編集長)

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